なぜ工場や倉庫はこんなにも暑くなるのか

暑さの原因を整理すると、対策の方向が見えてくる

山田君

夏になると多くの工場や倉庫で、以下の悩みが顕在化します。

  • 室内が異常に暑い
  • 空調を入れても効かない
  • 天井付近の熱気が下りてくる
  • 作業者の負担が大きい
田中君

そうなんですよ!困ってます...

山田君

しかしこの暑さは、「工場だから仕方ない」「広いから仕方ない」という話ではありません。

ポイント

工場や倉庫が暑くなるのには、はっきりとした構造的な理由があります。

原因① 天井・屋根から入り続ける大量の熱

山田君

工場や倉庫が暑くなる最大の原因は、屋根や天井からの熱の侵入です。

田中君

えっ??そうなんですか?

山田君

はい!特に多いのが、以下の3つです。

  • 金属屋根
  • 折板屋根
  • 大面積の屋根構造

これらは太陽光を強く受け、日中は屋根そのものが高温になります。

注意

結果、天井が熱せられその熱が室内に向かって放射され空気を冷やしても体感温度が下がらないという状態が生まれます。

原因② 天井が高く、空間が広すぎる構造

山田君

工場や倉庫は、以下の構造をしています。

  • 天井が高い
  • 空間が広い
  • 柱や梁が多い
田中君

それに何が関係あるんですか?

山田君

このため、以下の問題が起こります。

  • 冷やした空気が上へ逃げる
  • 必要な作業エリアに冷気が留まらない
  • 温度ムラが発生する
注意

「空調が効かない」と感じる多くのケースは、空調能力不足ではなく、空間構造の問題です。

原因③ 熱気が溜まり、逃げ場がない

山田君

工場内部でも常に熱が発生しています。

  • 機械の稼働熱
  • 人の作業による発熱
  • 照明や設備からの熱
田中君

熱って色んな熱があるんですね!

山田君

さらに、以下の状況が重なると、熱が循環し続ける空間になります。

  • 天井付近に熱気が溜まる
  • 排熱がうまく逃げない
注意

この状態では、一時的に冷やしても、すぐに暑さが戻ってしまいます。

原因④ 建物の用途が「暑さ対策向き」ではない

山田君

多くの工場・倉庫は、以下の背景があります。

  • もともと温度管理を前提にしていない
  • コスト重視で建てられている
  • 後から用途が変わっている
田中君

それって熱にどう関係あるんですか?

山田君

はい。そのため、以下のケースも少なくありません。

  • 断熱が不十分
  • 空調の配置が最適でない
  • 夏場の使用を想定していない

原因⑤ 空調だけに頼った対策になっている

山田君

暑さ対策というと、何を思い浮かべますか?

田中君

そうですね...

  • エアコンを増やす
  • 馬力を上げる
  • スポットクーラーを追加する

とかですか?

山田君

大抵はそうお考えになりますよね。しかし、暑くなる原因をそのままにして空調だけを強化すると、こんな結果になりやすくなります。

  • 電気代が上がる
  • 思ったほど涼しくならない
  • 作業環境が安定しない

工場の暑さは「一つの原因」ではない

山田君

ここまで見てきた通り、工場や倉庫の暑さは、以下の様な複数の要因が重なって発生しています。

  • 屋根・天井からの熱
  • 空間構造
  • 内部発熱
  • 換気・排熱
  • 建物条件
チェック

そのため、暑さ対策がうまくいかないのは、対策が間違っているのではなく、原因の整理ができていないケースが多いと言えます。

原因が分かると、対策の方向も見えてくる

山田君

工場の暑さ対策では、以下の視点が重要になります。

  • 天井・屋根から入る熱をどう抑えるか
  • 冷やした空気をどう留めるか
  • 空間をどう区切るか
田中君

確かにここまでのお話を聞いて分かってきたような気がします。

山田君

これらを整理することで、以下の対策を、無駄なく組み合わせることが可能になります。

  • 遮熱
  • 間仕切
  • 空調・気流対策

まとめ|まずは「なぜ暑いのか」を知ることから

工場や倉庫が暑くなるのは、気温のせいだけではありません。

  • 建物構造
  • 熱の入り方
  • 空気の流れ

だからこそ、暑さ対策は「設備を足す前に、原因を整理すること」が重要です。

原因を理解したうえで対策を選ぶことで、効きやすく、無理のない改善につながります。

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